緊急の必要性から正式プログラムまでを短縮
米陸軍は、Merops迎撃ドローンをわずか142日で正式な調達プログラムに移行したと説明している。急速に変化する戦場の脅威に対応するための、異例に短い取得期間をモデルケースとして示している。
陸軍Global Tactical Edge Acquisition Directorateの責任者Christopher Hill大佐は、ワシントンで開かれたAssociation of the U.S. Army年次大会で取り組みを説明した。部隊やNATOパートナー向けの対ドローン能力を迅速に配備する必要性が背景にある。
Meropsは、長距離の一方向攻撃ドローンを飛行中に迎撃する小型の対無人航空機システムだ。技術的任務だけでなく、実証済みの能力と正式な調達経路の間を短縮しようとする陸軍の姿勢を示す点でも注目される。
ドローン侵入と戦闘経験への対応
Hillによれば、2つのNATOパートナーに関係するドローン侵入を受け、上級指揮官が緊急対応を求めたことから、陸軍はこのシステムに注目した。もともとの調達計画には含まれていなかったが、ウクライナでの実績が迅速配備の候補としての説得力を高めた。
当初の要求は、14日以内にパートナーへ能力を届けることだった。陸軍は期限を達成できなかったものの、要求が迅速な取り組みの方向を定めた。正式プログラム化までの142日間が、現在強調されている節目である。
この事例は軍事調達の広い変化を反映している。一方向攻撃ドローンは恒常的な作戦上の問題となり、システム、戦術、脅威の変化は従来の開発・調達サイクルを上回る可能性がある。
Meropsの仕組み
MeropsはSurveyorドローンを空中迎撃機として使用する。機上センサーで目標を追跡し、自律運用または遠隔操作が可能だ。迎撃機は直接衝突、または近接信管付き爆発弾頭によって敵の無人航空機を破壊できる。
この組み合わせにより、Meropsは比較的安価な長距離攻撃ドローンに対し、大型で高価な防空兵器だけに依存せず対応する、拡大しつつある対UASシステムの一群に入る。
Meropsは米国が支援するProject Eagle構想の下で開発され、元Google CEOのEric Schmidtと関係するSwift Beatも参加した。政府主導の構想、民間企業、実戦からの教訓が現代の防衛技術を形作ることも示している。

パートナー支援から陸軍調達へ
Meropsの迅速な正式化は、より広い安全保障環境での使用に続くものだった。報告によれば、ドローン侵入を受けてNATOパートナーへ急送され、その後、中東でイランのShahed-136一方向攻撃弾薬の攻撃から防御した役割で注目された。
これらの経験は、調達機関が通常求める作戦上の証拠を提供した。HillはMeropsを、状況が必要とするとき陸軍が迅速に動けることを示す例と位置づけた。
正式プログラムは通常、防衛調達制度の中で能力を計画、資源配分、管理するための基盤となる。この場合、意義はプラットフォームと同じくらいプロセスにもある。
対ドローン防御への幅広い教訓
Meropsは、安価な無人攻撃システムとそれを無力化する手段の競争が広がる中で登場した。問題は侵入ドローンを検知するだけでなく、確実に対応し、繰り返し攻撃に耐えられる迎撃手段を維持することだ。
Meropsは、無人航空機そのものを迎撃機として使うことでこの問題に対応する。機上目標追跡と自律・遠隔運用の選択肢により、複数の運用方法が得られる。
142日モデルを広く適用できるかは、成熟した技術、明確な緊急需要、軍組織が迅速に意思決定する意志にかかっている。Meropsにはその要素の多くがあった。
迅速な軍事配備の試金石
Meropsの発表は、すべての能力を同じ速度で取得できる、あるいはそうすべきだという意味ではない。システムごとに成熟度、複雑さ、安全要件が異なる。ただし、新たな脅威が能力不足を示した際に配備を加速する具体例ではある。
陸軍と同盟国にとって当面の目的は、長距離一方向攻撃ドローンへの対処だ。調達担当者にとっての大きな目的は、技術が実用価値を示し、作戦上の需要が緊急であれば、官僚的な期間を短縮できると証明することにある。
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