米空軍によると、F-22 Raptorを操縦するパイロットが、空中戦術制御の実証で試作前段階のYFQ-44A Fury協働戦闘機に命令を出した。Furyの主契約企業Andurilも説明を発表した。これは有人戦闘機と、上位レベルの指示を受けて機上の自律システムで任務を遂行する無人機を組み合わせる計画における節目となる。
実証は10月初旬に行われ、10月16日に発表された。Andurilの広報担当者は、F-22と試作前段階のYFQ-44Aを使ったこの種の試験は初めてだと確認した。F-22のパイロットは空中の「クォーターバック」として、1機のFuryに高レベルの戦術指示を出した。
米空軍によると、ドローンの機上自律ソフトウェアは指示をリアルタイムで解釈・実行し、動的な飛行機動と模擬戦闘任務を行った。重要なのは、ドローンを従来型の遠隔操縦機にすることではなく、有人機が意図を伝え、無人システムが直ちに実行するモデルを検証した点にある。
有人・無人チームに向けた一歩
米空軍のCollaborative Combat Aircraft計画は、無人機を有人プラットフォームとともに運用する構想だ。この場合、CCAが実用化された際、F-22は空中指揮ノードを担う最初期の機種の一つになるとみられる。
空軍と産業界は以前にもFury関連の試験を公表している。Andurilは先月、FuryがF-35戦闘機と編隊飛行したと発表したが、その時点ではF-35が飛行中にドローンへ命令を出していないと強調した。今年初めには、Furyが初めてAIM-120 Advanced Medium-Range Air-to-Air Missileを発射した。

今回の試験は、空中の戦闘機パイロットによる戦術指揮という別の能力を加えた。空軍は、個別の操縦入力の連続ではなく、高レベルの指示だったと説明している。パイロットが任務を指揮し編隊を運用する一方、無人機のソフトウェアが命令をリアルタイムの行動に変換する。
FQ-44の生産計画
空軍はCCA計画のIncrement 1で、量産型FQ-44AとGeneral AtomicsのFQ-42A Vengeanceドローンを発注している。Increment 1は初期調達段階であり、将来の全機種を定義するものではない。後続のIncrement 2では、まったく異なる設計を含む追加の協働戦闘機を取得する可能性がある。
現在の目標は、2032年までにIncrement 1のCCAを少なくとも500機配備することだ。空軍は今世紀末ごろまでに初期運用部隊を実用化することを目指している。その計画に照らすと、F-22とFuryの制御試験は、有人戦闘機と自律無人機がチームとして運用できるかを確かめる初期の実践的検証となる。
F-22の役割は特に注目される。Raptorはこの種の航空機にとって最初の空中「クォーターバック」になるからだ。パイロットは広い任務状況を把握しながら、無人の僚機を運用する必要がある。操縦機能をコックピットへ移す実証は、実際の飛行条件での役割を定めるのに役立つ。
試験の中心にある自律性
空軍は、YFQ-44Aの機上自律システムがパイロットの指示を解釈し、動的機動と模擬戦闘任務を実行したと説明した。試験の中心は、単に命令信号を航空機間で送ることではなく、人間の判断と自律的な実行の相互作用だった。

CCA計画にとって、この役割分担は規模拡大の中心になる可能性がある。空軍は大規模な機隊を計画しており、従来型の遠隔操縦者のように1人のパイロットが複数の無人機をすべての機動で直接操縦することは現実的ではない。実証された方法は、パイロットが意図を出し、航空機のソフトウェアが実行する仕組みに頼る。
発表では、具体的な指示、機動、模擬任務の詳細は明らかにされていない。ただし、F-22、試作前段階のFury、関連する空軍の試験組織、Andurilが空中戦術制御イベントに参加したことは確認された。
今後の展開
今回の試験は、CCAの実戦部隊が間もなく登場することを意味しない。空軍の今世紀末の初期運用目標までには、生産、統合、ソフトウェア開発、さらなる評価など数年の作業が残っている。それでも、個別機の試験から有人・無人の任務システムへ移行する上で、公表された節目となる。
FQ-44AとFQ-42Aは、この取り組みで最初に量産へ向かう2つの設計だ。Increment 2は、CCA機隊がこれらの初期機種を超えて発展する余地も残している。現時点でF-22とFuryの実証は、有人戦闘機パイロットが戦術指揮を行い、自律無人機がリアルタイムに応答するという運用構想を具体的に示している。
空軍が数百機のCCA配備を目指す中、この構想は繰り返し試験される。10月の実証は、将来の編隊に不可欠とされるコックピットと自律性の関係を空軍が評価し始めたことを示す。
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