保険の保障はメンタルヘルスの予約に確実には結び付かなかった
民間医療保険は、幅広いメンタルヘルス専門家のネットワークへの経路として提示されることが多い。しかしOhio State Universityの研究者が紹介した新たな研究は、こうした名簿を使う経験が、保障内容から想像されるよりはるかに難しい可能性を示した。
研究者は受診希望者を装い、デラウェア、モンタナ、ニュージャージー、ロードアイランド、バージニアの民間保険提供者名簿に掲載された精神科医と心理学者5822人に電話した。発信者は不安や悲嘆などについての予約を求めた。Simon HaederとWendy Xuが率い、Ohio State University公衆衛生学部が実施した研究はJAMA Health Forumに掲載された。
電話に応答があった場合、名簿に掲載された医療提供者との予約につながったのは24%だけだった。別の臨床家でもよいとした場合、成功率は31%に上がった。この結果は、名簿上のネットワーク規模と、患者が実際にネットワーク内の医療を受けられる可能性との間に隔たりがあることを示している。
不正確な掲載情報が主要な障壁になった
研究者は、10件中6件を超える電話を分析できなかった。自動システムや留守番電話につながり、人と話せなかったためだ。分析可能だった2252件の電話では、56%で名簿情報が不正確だった。
不正確な情報には複数の形がある。提供者が移転した、電話番号を変更した、診療所を離れた、その他の理由で対応できなくなった場合でも、保険会社の名簿にはその臨床家が選択肢として残っていることがある。ケアを探す人にとって、誤った掲載情報一つ一つが、別の電話、別の行き止まり、そしてより長い遅延を意味し得る。
受け入れ能力も大きな制約だった。分析された電話の22%では、提供者が新規患者を受け入れていない場合を含め、能力の制限によって予約できなかった。予約が見つかった場合でも、平均20.5日待つと告げられた。待ち時間は心理学より精神医学の方が長かった。
この調査が測ったものと測っていないもの
この研究は、ケアを求める際の具体的で実務的な段階を調べた。つまり、保険会社の商用名簿を使う人が誰かに連絡し、予約を確保できるかどうかである。ネットワークに掲載された名前の数を単純に数えたわけではない。この違いは重要だ。名簿が包括的に見えても、連絡可能でネットワーク内にあり、患者を受け入れている臨床家につながらないことがあるからだ。
調査結果は5州と商用の提供者リストに焦点を当てている。すべての保険会社、州、保障タイプを直接測定したものと読むべきではない。それでも、研究者が指摘した幅広いアクセス問題について、具体的な証拠を示している。健康保険を持っていることと、その保障を使えることは、必ずしも同じではない。
メンタルヘルスのケアを求める人にとって、この違いは重大だ。臨床家を探すには、適切な専門分野を特定し、保障を確認し、連絡し、空き枠を見つける必要がある。基本的な連絡先が間違っているか、掲載された提供者に受け入れ能力がなければ、ネットワークが示す選択肢はすぐに消えてしまう。
提供者名簿が重要な理由
提供者名簿は、患者がケアについて決定する際に使う重要な道具だ。名簿は保険ネットワークに参加する臨床家を特定する助けになるはずで、参加状況は患者が支払う金額に影響し得る。しかし電話結果は、名簿の更新が小さな事務作業ではないことを示している。保険に加入している患者が実際にケアへ到達できるかどうかを左右し得る。
研究者によると、提供者の診療状況の変化は保険会社の名簿に必ずしも反映されない。提供者が連絡先、所属、対応可能性を変えても、名簿の更新が遅れるという、変化し続ける対象の問題が生じる。その確認作業の負担は、一件ずつ電話をかける患者にかかる。
研究は単一の解決策を示していないが、電話でアクセスが途切れた地点を明確に特定した。応答のない電話、不正確な掲載情報、利用できない受け入れ枠である。名簿情報の信頼性を高めれば、記録された障壁の一つに対処できる。提供者が満員のときに予約を増やすことはできないが、存在しなくなった選択肢を追い続ける時間は減らせるだろう。
利用可能なアクセスを測る
研究の中心的なメッセージは、保険ネットワークを、掲載している臨床家の数だけでなく、その掲載情報を使って人々がケアを得られるかどうかでも評価すべきだということだ。掲載された提供者に連絡できなかったり、新規患者を受け入れていなかったりすれば、紙の上では大規模なネットワークでも実際のアクセスははるかに小さい。
これはメンタルヘルスで特に重要だ。ケアを求める理由によっては、繰り返しの電話や遅延を乗り越えて努力し続けることが難しくなる。研究者の覆面調査は、その患者経験を測定可能な結果に変えた。このサンプルでは、応答された電話が掲載された提供者との予約につながったのは4分の1未満だった。
保険会社、提供者、政策担当者にとって、この結果は保険証の裏側にある運用上の詳細に注意を向ける。正確な情報、連絡可能な診療所、利用できる予約枠は別々の要件だが、患者には三つすべてが必要だ。どれか一つが機能しなければ、保険加入者は、計画が提供しているように見えるメンタルヘルスケアへ適時にアクセスできなくなる可能性がある。
この記事はMedical Xpressの報道に基づいている。原文を読む。
Originally published on medicalxpress.com






