SpaceXは、テキサス州南部のStarbaseから実施できるStarshipの飛行回数を大幅に増やす許可を求めており、ブラウンズビル近郊の同施設から年間最大456回の打ち上げを提案している。この申請が認められれば、現在同地で許可されているStarshipの年間25回という回数から大幅な増加となる。
米連邦航空局は、この提案の審査初期段階に入った。10月14日、同局はプログラム環境影響声明を作成し、公開スコーピング期間を設け、公開スコーピング会合を開催する意向を発表した。これらは審査プロセスの開始を意味するが、打ち上げ回数の増加を承認するものではない。
打ち上げ運用に提案された大きな転換
年間456回の上限は、平均すれば1日1回を超えるStarshipの打ち上げに相当する。これは、これまでのStarbaseの実績を大きく上回る。Starshipはこれまで14回飛行しており、いずれもテキサスの同施設からの試験飛行だった。
この提案が重要なのは、Starshipが迅速な再使用を前提に設計されているためだ。機体の高さは400フィートを超え、史上最大かつ最強のロケットと説明されている。SpaceXの長期的な構想は、完全かつ迅速に再使用できるシステムによって、従来の打ち上げ運用よりもはるかに高頻度の宇宙飛行を実現できるというものだ。
その構想を日常的な打ち上げペースに移せるかどうかは、ロケットだけで決まらない。打ち上げ許可、環境審査、住民や関係者からの意見、地上インフラ、安全システム、機体を再び飛行可能な状態に戻す能力などが、実現可能性を左右する。FAAが予定する環境プロセスでは、変更が発効する前にSpaceXが提案する運用拡大が検討される。
Starshipの最新マイルストーンが緊急性を高める
Starshipの直近の試験飛行は9月28日に打ち上げられた。報道によると、機体は初めて軌道に到達し、26基のStarlink V3衛星を展開した。これらは、SpaceXが最終的に10万機の宇宙機に達する可能性があるとする、新たなブロードバンド衛星コンステレーションの最初の構成機だった。
この公表されたコンステレーション規模は、SpaceXが打ち上げ回数の増加を求める理由を説明する手がかりになる。非常に大規模な衛星ネットワークを構築し、補充するには、相当な打ち上げ能力が必要だ。報道はまた、Elon Muskが100万基の衛星からなるStarmind AIメガコンステレーションについて語り、SpaceXが2030年までに年間1万回を超えるStarshipの打ち上げを目標としていると述べたことにも触れている。

これらの目標は、南テキサスでの申請だけで実現できる規模をはるかに超えている。Starbaseで年間456回という上限は、より広範な拡張計画の一部にすぎない。それでも同施設は、Starshipを実験機から高頻度輸送システムへ転換しようとするSpaceXの取り組みにおいて、主要な構成要素になる。
Starbaseは計画中の唯一の打ち上げ拠点ではない
SpaceXは、将来のStarship活動のすべてを南テキサスから行うとは考えていない。同社はフロリダ州のスペースコーストで、3基のStarship発射台を稼働させる準備を進めている。また報道によると、ルイジアナ州で、1000億ドル規模、12基の発射台を備える計画中の複合施設について、来年着工することも目指している。
この分散型のアプローチにより、同社が想定する飛行頻度を1つの打ち上げ拠点が負担する割合を下げられる可能性がある。同時に、インフラ面の課題の大きさも浮き彫りにする。高頻度の再使用型打ち上げシステムには、発射台だけでなく、統合施設、推進剤システム、回収作業、射場との調整、繰り返しの飛行を支えられる人員が必要になる。
Starbaseで現在提案されているのは、同社の2基の軌道用発射台から許可される打ち上げ回数を増やすことだ。FAAの審査では、連邦環境規則に基づき、はるかに高い運用頻度をどう評価するかが決まる。公開スコーピング会合は、審査で検討すべき論点やテーマを特定することを目的としている。
FAAのプロセスが意味すること
同局の発表は重要な手続き上のマイルストーンだが、日程を定めるものでも、申請通りの結果を保証するものでもない。プログラム環境影響声明の作成は大規模なプロセスであり、その範囲は公開スコーピング期間によって部分的に決まる。
SpaceXにとって、この審査は最も野心的な展開計画に沿った打ち上げペースを追求できるかどうかを左右する。Starbase周辺の地域社会や関係者にとっては、同施設の運用頻度を変え得る提案について意見を述べる正式な場となる。
許可された打ち上げ回数が25回から456回になる差は、漸進的なものではない。試験中心の計画から、ほぼ毎日の活動に必要な規制枠組みへの移行である。Starshipは、Starlink V3衛星を初めて軌道投入したことで重要な技術的マイルストーンに到達した。次の問題は、周辺の打ち上げインフラと承認手続きが、SpaceXの提案するペースに近い速度で進化できるかどうかだ。
この記事はSpace.comの報道に基づいている。原文を読む。
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