4人のクルーが長期滞在ミッションを開始
NASAとSpaceXのCrew-13ミッションが国際宇宙ステーションへ向けて打ち上げられた。4人の国際クルーは、軌道上で約6か月間滞在する予定だ。SpaceXのFalcon 9は10月1日午前11時10分(米東部夏時間)、ケープカナベラル宇宙軍施設のスペース・ローンチ・コンプレックス40からCrew Dragon宇宙船を打ち上げた。
クルーは、ミッションを指揮するNASAの宇宙飛行士Jessica Watkins、パイロットのNASA宇宙飛行士Luke Delaney、Roscosmosの宇宙飛行士Sergey Teteryatnikov、カナダ宇宙庁の宇宙飛行士Joshua Kutrykで構成される。今回の打ち上げは、経験豊富な2つの国家宇宙プログラムとカナダの参加者を同じミッションでISSへ送り、ISS運用を支える多国籍クルー体制を継続するものだ。
Watkinsにとって今回の飛行は宇宙への復帰となる。彼女は2022年にCrew Dragonで飛行し、地質学の博士号を持つ。Delaney、Kutryk、Teteryatnikovは、ISSへの初飛行となる。DelaneyとKutrykは元軍用テストパイロットで、Teteryatnikovは宇宙飛行士になる前にロシアの潜水艦部隊に所属していた。
打ち上げ前の延期
Crew-13は当初、9月半ばの打ち上げが予定されていた。Crew Dragonの推進システムにあるバルブからの漏れが確認され、交換が必要になったため、飛行は延期された。最終的な打ち上げは、宇宙船の姿勢・軌道制御とミッション運用に不可欠なシステムの問題に対処した後に行われた。
この延期は、有人宇宙飛行における日常的だが重大な特徴を示している。スケジュールは機体の準備状況に従属する。技術的な発見によって打ち上げ機会、クルー計画、地上運用が影響を受けることはあるが、関係するハードウェアの問題が解決されて初めてミッションは進行する。

打ち上げ後、Crew-13はCrew Dragonカプセルで軌道上の研究施設へ向かった。4人の宇宙飛行士は約6か月間のミッションに臨み、ISS運用を支える長期滞在クルーの連続した流れに加わる。
異なる経歴から軌道へ向かう国際クルー
Watkinsは、特に異なる職業経歴を持つメンバーで構成されたクルーを率いる。彼女の地質学の訓練は、軌道上のミッションに科学的な視点をもたらす。DelaneyとKutrykは軍用テストパイロットの経歴を持ち、Teteryatnikovはロシアの潜水艦部隊からロシアの宇宙プログラムへ移った。
経歴は異なるが、ミッションでは同じステーション環境で活動する。ISSは、複雑なシステムを操作し、計画された作業を遂行し、数日ではなく数か月にわたる軌道上の生活と仕事の制約に適応できるクルーを必要としている。
ISSへの初飛行となる3人は、同ステーションに飛行した296人目、297人目、298人目の宇宙飛行士とされた。彼らの到着は、有人軌道上研究施設としてのISSの長い歴史に新たな節目を加える。

Crew-13の概要
- 指揮官:NASA宇宙飛行士Jessica Watkins。
- パイロット:NASA宇宙飛行士Luke Delaney。
- ミッションスペシャリスト:Roscosmos宇宙飛行士Sergey Teteryatnikov。
- ミッションスペシャリスト:カナダ宇宙庁宇宙飛行士Joshua Kutryk。
- 打ち上げ機:SpaceX Falcon 9。
- 宇宙船:SpaceX Crew Dragon。
軌道上任務中に迎える個人的な節目
今回のミッションはKutrykにとって個人的な意味も持つ。彼と妻のHeatherには2人の子どもがおり、Crew-13の開始から約2か月後、感謝祭の頃に3人目が生まれる予定だ。ミッション報告書によれば、この出産によって夫妻は、片方の親が宇宙にいる間に子どもが生まれる宇宙飛行史上4組目の夫婦になる。
Kutrykは家族を離れることを「自分がした中で最も難しいこと」と語る一方、それを探査の一部とも捉えている。この状況は、長期滞在ミッションが技術的な任務だけではないことを鮮明に示す。クルーは地球から数百キロ上空で働きながら、家族や地上の日常から数か月離れて過ごす。
打ち上げが重要な理由
Crew-13の出発は、ISSへ宇宙飛行士を運ぶ商業宇宙船の利用を継続するものだ。SpaceXのCrew DragonとFalcon 9が今回のミッションの打ち上げ・輸送システムを担い、クルーはNASA、Roscosmos、カナダ宇宙庁を代表する。
今回のミッションは、有人宇宙飛行における継続性の実例でもある。ISSは恒常的な有人滞在を維持するため定期的なクルー交代を必要とし、成功する打ち上げの一つひとつがステーション運用全体を支える。6か月の任務でクルーは年間の重要な期間を軌道上で過ごし、宇宙ステーション計画の継続的な作業に加わる。
打ち上げ前のバルブ関連の延期は、信頼できる宇宙船システムがいかに重要かを示した。一方、成功した出発はCrew-13の運用段階の始まりを意味する。Watkins、Delaney、Teteryatnikov、Kutrykにとって、ミッションは打ち上げ日の準備からISSでの生活と仕事へ移った。
この記事はSpaceflight Nowの報道に基づいています。原記事を読む。
Originally published on spaceflightnow.com


