スピード重視で作られた宇宙服計画が、今や遅延リスクに直面している

NASAがArtemisの月面ミッションと低軌道運用向けに次世代宇宙服を調達しようとする取り組みは、自らの監視機関から深刻な警告を受けている。4月20日の報告書で、NASAの監察総監室は、Exploration Extravehicular Activity Services、通称 xEVAS に対する同局の調達戦略は、新しい宇宙服を設計・開発するという技術的現実に合っていなかったと結論づけた。SpaceNews が要約したこの報告によると、月面用と国際宇宙ステーション用の宇宙服が、10年代末を過ぎるまで準備できないリスクが高まっている。

これは単なる調達の問題ではない。宇宙服はミッションを成立させるシステムだ。到着が遅れれば、それに依存するミッションも遅れるか、旧式の機材に戻るか、あるいは計画全体の目標を損なう運用上の制約に直面する。

監察総監の中心的批判: 契約モデルが工学的課題に合っていなかった

監察総監の報告は珍しく率直だ。NASAは、技術リスクが高く、業界の直近の経験が限られ、NASA以外の市場も不透明な案件に対して、固定価格・サービス型の商業アプローチを使ったと指摘している。言い換えれば、同局は商業サービス向けのモデルを、なお最前線の工学問題として振る舞う開発課題に当てはめたということだ。

NASAは2022年に Axiom Space と Collins Aerospace を xEVAS に選定し、貨物輸送や有人輸送で同局が採ってきたアプローチに近い商業フレームワークを用いた。その後、Axiom には月面宇宙服、Collins にはステーション用宇宙服の作業指示が出された。しかし監視報告は、宇宙服開発はその枠組みにきれいには収まらなかったと主張している。

その理由はハードウェアそのものの性質にある。次世代宇宙服は単なる衣服でも、独立した生命維持装置でもない。機動性、圧力保持、熱制御、生存性、通信、安全余裕、保守性を統合した、人間用の宇宙船そのものだ。こうした要件が、遅延や再設計を特に高くつくものにする。

Collins の撤退は、当初の競争構造を弱めた

報告の中で最も重要な動きの一つは、NASA と Collins が2024年に、同社の xEVAS 参加を事実上終了させることで合意し、当初のプログラム構造にあった競争的な仕組みが失われたことだ。SpaceNews は、契約がスコープ縮小される前に Collins が予備設計審査を1年遅れで完了したと報じている。

監視機関の説明は、NASA のソース選定に特に厳しい。ISS で既に使われている老朽化した宇宙服の保守において Collins の成績が芳しくなかったにもかかわらず、NASA は同社を選んだと指摘している。2023年には、NASA のプログラムマネージャーから Collins の上級幹部に宛てた書簡で、数年にわたる継続的な管理・性能上の問題が列挙されていた。それでも Collins は、NASA の xEVAS 評価で過去実績「Excellent」を与えられた。

この明らかな食い違いは、厄介な調達上の疑問を突きつける。関連業務における性能上の懸念を NASA の評価プロセスが十分反映していなかったのなら、問題は請負業者の実行だけではない。極めて حساسな開発案件を発注する際の、NASA のリスク評価にもある。

Axiom は残っているが、スケジュールには圧力がかかっている

Axiom Space は引き続き月面宇宙服を開発しており、その設計は ISS や将来の商業ステーション向け宇宙服にも役立つ可能性がある。しかし監察総監は、Axiom が最近の他の宇宙開発プログラムで見られた傾向に従えば、進捗が数年遅れる可能性があると警告した。報告書は、商業貨物、商業有人、Orion、Space Launch System における平均開発期間を、懸念の理由として挙げている。

この比較は、遅延が確実だという意味ではない。しかし、商業フレームワークが自動的により速い納入を保証するという前提を崩すものだ。NASA はこれまで柔軟性と効率を高めるために商業契約に頼ってきたが、xEVAS の事例は、基盤技術が未成熟で、供給基盤が狭いときにはその手法に限界があることを示している。

Artemis にとって、これは極めて重要だ。月面任務には、月の粉じん、機動性、耐久性、そして低軌道とはまったく異なる環境での繰り返し使用に耐える宇宙服が必要になる。そのシステムの遅延は、ミッション設計、スケジュール、乗員訓練、そして世間の期待にまで波及する。

NASA の商業時代に対する、より大きな教訓

xEVAS の報告は、NASA にとって不都合だが重要な時期に出てきた。過去20年で同局は、貨物輸送、有人サービス、その他の能力を提供するために、公民連携モデルをますます活用してきた。そうした取り組みは米国の宇宙産業を再編し、場合によっては大きな成功も生んでいる。

しかし監察総監の警告は、「商業的」であることが調達の万能解ではないことを思い出させる。技術と市場が成熟した後なら、いくつかのシステムはサービスとして調達できる。だが、まだ開発段階にあるものでは、固定価格や楽観的なスケジュールが、取り除くよりも多くのリスクを隠してしまうことがある。

宇宙服の取り組みは、後者に属するように見える。OIG の主張は、NASA が商業パートナーシップそのものを避けるべきだということではない。市場の成熟度と作業の性質を見誤った、ということだ。サービス型の枠組みは、宇宙服という課題が実際には示していない、より明確な納入経路を前提にしている。

なぜこの報告が今重要なのか

この報告の即時的な影響は、スケジュールの現実性を再び議論の中心に戻したことだ。NASA にはなお、月面探査とステーション運用に向けた新しい宇宙服への道筋が必要だ。Axiom は作業を続けている。商業モデルが崩壊したわけでもない。しかし、次世代宇宙機器にありがちな楽観的な語りは、実行の現実に焦点を当てた監視評価によって突き崩された。

報告が正しければ、損害は単なる日程の遅れでは済まない。信頼性にも及ぶ。Artemis は相互に連結した能力の鎖に依存しており、最も弱い環が、最大でも最も高価でもなくともミッションに不可欠になりうる。宇宙服はロケットほど目立たないが、宇宙飛行士はそれなしでは月を探査できない。

したがってこの報告は、一つの契約戦略を批判するだけではない。探査計画の基本的な真実を NASA とそのパートナーに突きつけている。宇宙飛行において、支援システムは二次的なものではない。しばしば、それ自体がスケジュールなのだ。

この記事は SpaceNews の報道に基づいています。元の記事を読む

Originally published on spacenews.com