New Glenn は宇宙には到達したが、正しい軌道ではなかった
Blue Origin の New Glenn ロケットは3回目の飛行で不具合を起こし、AST SpaceMobile の BlueBird 7 衛星を、搭載推進系では回収できないほど低い非定常軌道に残した。打ち上げは4月19日にケープカナベラルから行われ、衛星の分離と通電自体は成功したが、ミッションは予定された運用軌道への投入に失敗した。
この失敗は Blue Origin にとって厄介なタイミングで起きた。New Glenn は重輸送市場で有力な競争相手になることが期待されており、同社はロケットへの信頼構築と飛行頻度の引き上げに取り組んできた。だが3回目のミッションは上段の問題で終わり、名目上の投入を失われた宇宙機に変えてしまった。
何が起きたのか
BlueBird 7 は、New Glenn 上段の BE-3U エンジンによる2回目の燃焼のあと、傾斜 49.4 度、高度 460 キロメートルの円軌道に投入される予定だった。しかし、Blue Origin が第1段の成功着陸後に配信を終了したあと、2回目の燃焼とペイロード分離が行われるはずの時間になっても更新はなかった。
予定の分離時刻から約1時間後、Blue Origin はSNSで衛星が分離して通電したことを確認しつつ、非定常軌道に入っていたことを認めた。元の本文で引用された追跡データでは、上段とペイロードは 154 x 494 キロメートル、傾斜 36.1 度の初期待機軌道にあった。
その後 AST SpaceMobile は、その高度では衛星の電気推進システムでは回復できず、BlueBird 7 は再突入することになると述べた。同社はまた、衛星の費用は保険で回収できる見込みだと付け加えた。
Blue Origin にとってなぜ重要か
第1段が成功着陸し、ペイロードも物理的に分離したとはいえ、この結果は意味のある失敗だ。打ち上げ事業者は最終的に契約された軌道への投入で評価され、この基準では今回のミッションは成功していない。
Blue Origin にとって時期は重要だ。実証段階から定常運用に移る重輸送機には、上段性能の信頼できる実績が必要になる。初期段階では遅延や開発上のつまずきは許容されても、軌道投入そのものが不確実になると信頼の構築は難しくなる。上段はロケットが仕事を完了させる部分であり、このミッションは New Glenn が運用上の安定性を主張する前に、まだやるべきことが残っていることを示している。
顧客への影響とより広い示唆
AST SpaceMobile は、保険があるため当面の財務的打撃は管理可能だと位置づけたが、衛星を失うことは依然としてスケジュール、展開計画、信頼に影響する。衛星コンステレーションや連続的な宇宙計画では、ひとつの失敗した投入が単独で終わることはまれだ。計画、機体配備、投資家の期待まで変わりうる。
このミッションは、打ち上げの物語がいかに早く分かれるかも示した。Blue Origin は第1段の回収という、技術的にも象徴的にも重みのある成果を挙げた。しかし顧客が買うのは部分的成功ではなく、ミッションの完遂だ。そのため上段の異常がそれを覆い隠した。
New Glenn は、より多くの重輸送能力と競争を必要とする打ち上げ市場で、依然として戦略的に重要な機体だ。だからこそ今回の失敗は、1回のミッションを超えて重要になる。Blue Origin は今、故障の説明、是正措置の実証、そしてこのロケットが飛べるだけでなく最後までやり遂げられるという信頼の再構築を迫られている。
この記事は SpaceNews の報道に基づいています。元記事を読む。
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