バズった軍事テック記事に現実が割り込む

一時は、米陸軍がはるかに高い火力を備えた新型装甲車両の配備を始めたように見えた。第1騎兵師団のSNS投稿は、陸軍初の砲塔付き30mm砲搭載Armored Multi-Purpose Vehicleの到着を告げているように見え、外部の観測者はそれを、新たな運用能力が実戦配備に入った証拠だとすぐに受け止めた。

しかし、実際にはそうではなかった。元資料で引用された説明によると、陸軍とBAE Systemsはいずれも、今週納入された2両のAMPV 30は同社資金で製作された試作車であり、同軍のTransformation In Contact 2.0構想の下で試験されると述べた。少なくとも現時点で、陸軍はこの派生型を正式な調達計画に組み込む予定はない。

この違いが重要な理由

軍の近代化において、試作車の納入と調達の確約の間には非常に大きな隔たりがある。試作車は、関心の存在、実験、あるいは運用上のフィードバックを集める取り組みを示すことはできる。しかし、それは部隊が要件を固め、調達資金を確保し、新しい車両を部隊編成やドクトリンのどこに位置付けるかを決めたことを意味しない。

この区別はAMPVファミリーでは特に重要だ。陸軍は2014年にBradleyベースのAMPVを選び、長く使われてきたM113ファミリーをいくつかの支援任務で置き換えることにした。現在の調達計画には、砲塔のない5つの派生型が含まれている。汎用人員輸送車、医療後送車、医療処置車、指揮統制型、そして迫撃砲運搬車だ。これらは、直接火力による殺傷力ではなく、輸送、支援、戦場での有用性を重視して設計されている。

30mm砲塔が加わると、話は変わる。AMPVのコンセプトは、武装した戦闘支援プラットフォームにより近づき、Bradleyや他の車両との任務重複についての疑問も生じる。こうした変化は、静かに、あるいは偶然に起きるものではない。

Transformation In Contact がここで果たす役割

陸軍は、Transformation In Contactの一環としてAMPV 30試作車を評価する予定だ。これは、新能力と、それを効果的に使うために必要な戦術や手順の試験と実用化を迅速化することを目的とした取り組みである。この枠組みは、装備の性能を現実的な軍事環境で観察してから大きな投資判断を下せるため、試作車に非常に適している。

この観点から見ると、2両のAMPV 30は秘密の調達というより、概念実証の試みだ。より強武装の支援車両を兵士が扱う機会を与え、陸軍指導部には、そのコンセプトが有意な問題を解決するかを見極める機会を与える。それには、生存性、機動火力支援、車列防護、あるいは新たな戦場脅威への適応が含まれるかもしれない。しかし、概念を試すことは、新たな量産車両群の必要性を確認することとは同じではない。