小規模研究は、頭部への衝撃が脳だけでなく体全体に記録されうることを示唆する
スポーツ関連脳損傷をめぐる長年の議論は、通常、症状、画像検査、あるいは神経認知テストで確認できる変化に焦点を当ててきた。新たな研究は、まったく別のシグナル、つまり腸に注目している。米国の大学アメリカンフットボール選手の小規模な集団を追跡した研究者らは、脳震盪に至らない頭部衝撃が、数日以内に腸内マイクロバイオームの測定可能な変化と関連していたことを明らかにした。
この結果は、亜震盪性の打撃がマイクロバイオームの乱れを直接引き起こすことを証明するものではない。しかし、診断された脳震盪を起こさない反復的な衝撃でも、体の別の場所に検出可能な生物学的痕跡を残しうるのかという、興味深い研究課題を開くものだ。
亜震盪性の衝撃が重要な理由
アメリカンフットボールでは、選手は1シーズンを通じて多数の頭部衝撃を受けることがあるが、脳震盪の臨床的基準には達しないことがある。研究によれば、選手はこうした打撃を100回から1,000回受ける可能性がある。これが、累積リスクを理解しようとする科学者たちにとって、亜震盪曝露を継続的な懸念事項にしてきた。
先行研究では、完全な脳震盪が腸内マイクロバイオームを乱しうることが示されていた。これは炎症や神経免疫応答に関わる複雑なシステムである。未解明だったのは、より軽い衝撃でも同様の変化が生じるかどうかだった。
PLOS One
に掲載された今回の研究は、その可能性を検証しようとした。研究者が行ったこと
研究チームは、プレシーズントレーニングから始まる競技シーズンを通じて、NCAAディビジョンIのアメリカンフットボール選手6人を追跡した。選手の活動はGPS装置で監視され、ヘルメット搭載センサーが頭部衝撃を記録した。研究者らはさらに、226件の便サンプルを分析してマイクロバイオームの構成を調べ、各サンプル採取後に生活習慣に関するアンケートを収集した。
この設計により、チームはマイクロバイオームの変化を衝撃イベントと比較しつつ、食事の変化、運動強度、その他の生活習慣要因など、複数の交絡因子を考慮することができた。報告によれば、研究者らはモデル化において15の潜在的交絡因子を検討した。



