気候コストが家計の問題になりつつある

複数の論点で意見が分かれやすい気候変動について、米国人の多くが、気候変動は生活をより高くつくものにしていると答えている。これは、気候変動が抽象的な環境問題というより、直接的な家計負担として認識され始めていることを示しているため重要だ。

イェール大学気候変動コミュニケーション・プログラムとジョージ・メイソン大学気候変動コミュニケーション・センターが実施したこの調査では、登録有権者の67%が、気候変動は米国の生活費に影響していると答えた。同様に64%が、自分自身の毎月の支出に影響していると答えている。

人々が負担を感じる分野

財政面への影響を感じていると答えた回答者は、特に光熱費、食料品、車両関連費用、住宅保険を挙げた。これらの分野は、研究者がすでに気候変動に関連したコスト上昇を記録してきた分野とよく重なる。

記事はこうした認識を経済研究と結び付けている。昨年公表された全米経済研究所の研究では、気候変動によって米国の平均的な家計支出が年間およそ400ドルから900ドル押し上げられており、郡の上位10%では平均約1300ドルの追加負担があると推定された。

その仕組みはさまざまだ。異常気象は電力需要を押し上げ、エネルギーインフラを損傷し、供給を混乱させるため、電気料金の上昇につながりうる。熱波、干ばつ、洪水、暴風雨によって作物や物流が損なわれれば、食料価格は上昇する。山火事やハリケーンによる損失が増えれば、保険料も上がる。インフラや燃料システムが気候関連の混乱を吸収する過程で、交通費も増えることがある。

いつもより党派をまたいだ見方

気候変動は依然として政治的に分断を生む問題だが、この調査は生活費への影響については、他の多くの気候論点より広く認識されていることを示している。資料によると、リベラル寄りの民主党支持者の88%、中道または保守寄りの民主党支持者の84%が、気候変動は生活費を押し上げていると答えた。リベラルまたは中道寄りの共和党支持者では57%、保守寄りの共和党支持者では42%だった。

これは、原因、解決策、必要な介入の規模について米国人が一致しているという意味ではない。だが、温暖化の経済的影響が日常生活の中で無視しにくくなっていることは示している。家計が気候変動を長期的な環境予測だけでなく、電気代や保険料と結び付けて捉えるようになると、この問題の政治は変わりうる。

研究は直感に追いつきつつある

資料では、NBER研究の共著者であるMIT SloanのChristopher Knittel氏が、米国の家計は気候変動の金銭的影響を、必ずしも明白ではない形で感じていると述べている。こうした指摘は有用だ。なぜなら、こうしたコストの多くは、ひとつの目に見える追加請求として現れるのではなく、さまざまな支出項目に分散しているからだ。

たとえば、電力利用者は災害復旧費の上乗せによって、嵐の後に支払いが増えるかもしれない。運転者は、請求書に気候変動の名目が明記されなくても、修理費、燃料費、保険料の上昇に気づくことがある。食品を買う人は、気象による農業の混乱を一般的なインフレとして受け止めるかもしれない。個別に見れば、それぞれの上昇は通常の値上がりに見えるが、まとめて見ると気候コスト負担を形成している。

  • 登録有権者の3分の2が、気候変動は米国の生活費に影響していると答えた。
  • ほぼ同じ割合が、自身の毎月の支出にも影響していると答えた。
  • 資料で引用された研究は、家計の年間追加負担を平均で約400ドルから900ドルと推定している。

より大きな意味は、世間が気づいていること自体ではない。世間が正しく気づいている可能性があるという点だ。今回の調査結果は、気候変動がすでにエネルギーシステム、食料市場、保険、インフラ復旧を通じて家計コストに組み込まれているという、拡大しつつある経済的証拠と一致している。

それにより、気候コミュニケーションはより具体的になる。将来のリスクだけを議論するのではなく、政策担当者と市民はすでに現在の支出に向き合わざるを得なくなっている。論点は、気候変動に経済的コストがあるかどうかから、誰がそれを負担し、どのくらいの頻度で、適応と緩和がそれを抑えられるのかへと移りつつある。

この記事はGizmodoの報道に基づいています。元記事を読む。

Originally published on gizmodo.com