中国はこれまでで最大級の国産複合ロケット構造のひとつを公開した
中国は、China Aerospace Science and Technology Corporation と China Academy of Launch Vehicle Technology が開発した、再使用可能な幅5メートルの複合推進モジュールを公開しました。国有系メディアに関連する報道では、これは航空宇宙用途として国内で製造された統合型複合構造として過去最大だとされています。
この試作機は設計から納品まで7か月で完成しました。この速さは、中国が次世代打ち上げシステムの基盤となる産業能力をどれだけ積極的に強化しているかを示しています。発表では搭載先の機体名は明言されていませんが、寸法とプログラムの文脈から、長征10号ファミリーを強く示唆しています。
なぜ複合材が再使用ロケットで重要なのか
再使用型打ち上げシステムは、本質的に質量に非常に敏感な機械です。乾燥構造の1キログラムごとに、搭載物や推進剤に回せない質量が増えます。機体が制御着陸と回収のために燃料を残しておく必要がある場合、そのトレードオフはさらに厳しくなります。
複合材は、飛行荷重に必要な強度を保ちながら構造重量を減らす手段を提供します。提供された報告によれば、中国の新しい推進モジュールは60%以上の複合材料を使用しています。完全な複合材ではありませんが、より重い全金属構造からの大きな転換です。
モジュールの壁面パネルは最大1,000トンの軸方向荷重に耐えるよう設計されており、構造には再使用型降下運用に関連する可動フィンのような適応的インターフェース機能も含まれています。これらの詳細は、この部品が静的な展示用ではなく、将来の再使用飛行ハードウェアが受ける実用的な応力を想定していることを示しています。
長征10号とのつながりが有力な理由
記事は、公式発表がこのモジュールを使うロケット名を明言していない一方で、中国の宇宙計画を近く見ている人には答えはかなり明らかだと指摘しています。長征10号、旧称 921 ロケットは、Mengzhou 宇宙船と Lanyue 月面着陸機を用いた2030年代の有人月探査を支える中国の計画の中核です。
長征10号のコアは直径5メートルを基準に設計されており、新モジュールと一致します。中国はまた、SpaceX が切り開いた再使用型打ち上げシステムの経済性により直接対抗するため、部分的再使用型の開発も進めているとされています。その文脈では、より軽い複合推進モジュールは脇役ではなく、アーキテクチャに不可欠な要素です。



