Kompleteはより広く、より高価で、より細分化される

Native Instrumentsは、主力の音楽制作バンドルの最新版となるKomplete 26を発表した。62の新規追加と、エントリー層の購入者と最上位ユーザーの間を広げる価格帯の拡大が特徴だ。The Vergeによると、今回のアップデートは99ドルの3つのSelectバンドルから、1,949ドルのCollector’s Editionまで広がり、その間にも複数の段階が設けられている。

このリリースが注目されるのは、追加数だけではなく、製品戦略の形にもある。Kompleteは長らく、ソフトウェアバンドルであると同時に、音楽制作者を囲い込むエコシステムとして機能してきた。2026版では、Native Instrumentsはその階段をより明確にしている。用途を絞った低価格の入口を用意し、その後により包括的な制作パッケージへと急勾配で上がっていく構造だ。

Komplete 26の新要素

The Vergeは、新版に62の追加要素が含まれており、その中にはAbsynth 6もあると報じている。これはNative Instrumentsの系譜の中でも特に個性的なシンセ名の復活だ。Komplete 26は、Massive X、Kontakt 8、Guitar Rig 7 Proといったおなじみの制作の柱を引き続き中心に据えつつ、Ozone 12、Neutron 5、Nectar 4を含むiZotopeのミキシングおよびマスタリングツールも組み込んでいる。

この構成は、Kompleteが何を目指しているのかをよく示している。単なる楽器パックではない。作曲、アレンジ、サウンドデザイン、処理、ミキシング、マスタリングまでを、一つの商用ファミリー内で完結させるためのフルスタックな制作環境だ。

また今回のアップデートでは、上位層に新しいサンプルベースのピアノ音源ClaireとClaire: Avantが追加され、さらにLCO Producer StringsやMoments: Vocal Cloudsといった映像音楽向けの要素も導入された。こうした選択は、Native Instrumentsがビートメイカーやエレクトロニック系プロデューサーだけでなく、作曲家やハイブリッドな映像音楽制作者も引き続き狙っていることを示している。