過去最高の売上高とサプライチェーンへの警告

Appleは3月四半期で過去最高の業績を発表したが、同時に今年の残りを左右しかねない拡大する問題を警告した。メモリーチップのコストが上昇しており、サプライチェーンの柔軟性は低下しつつあり、その圧力は近いうちに中核的なハードウェア製品に及ぶ可能性があるという。

決算説明会で、退任予定のTim Cook CEOは、Appleが売上高1,112億ドル、全地域セグメントで二桁成長を記録し、過去最高の3月四半期を達成したと述べた。また、iPhone 17ラインアップへの需要に支えられ、iPhoneの3月四半期売上高が過去最高になったとも語った。通常であれば、それが最大のニュースだったはずだ。

しかしAppleは、好調な売上高と今後への警戒をセットで示した。Cook氏によれば、Appleは3月にこれまでの四半期より多くのメモリーチップ費用を支払ったが、そのコストは在庫を積み上げていた製品を販売できたことで相殺された。この緩衝材は長続きしないかもしれない。同氏は、6月以降はメモリーコストが大幅に上昇し、事業への影響が一段と大きくなると予想していると警告した。

Appleが指摘している問題

元記事で説明されている不足は、“RAMageddon”と呼ばれてきた市場動向に関連している。AI業界がメモリーチップを大量に消費し、供給を逼迫させて価格を押し上げているというものだ。Apple規模のハードウェア企業にとって、これは抽象的な懸念ではない。利益率、生産計画、価格設定に直接影響するコスト問題である。

特に重要なのは、元記事がこの不足によってiPhoneが影響を受けたと述べている点だ。iPhoneはAppleの業績の中核であり、今回発表された過去最高の四半期にも大きく貢献した。つまりAppleは、現在自社の好調な業績を牽引しているのと同じ製品カテゴリでコスト圧力について警告している。

Cook氏はReutersに対し、より多くの部品を調達するうえで現時点のサプライチェーンには以前ほどの柔軟性がないと述べた。これは戦略リスクを端的に表している。需要が強くても、重要部品へのアクセスが制約されれば、生産の経済性は変わり得る。