海上輸送の安全保障が、拡大する軍事対立の中心になっている

米軍は5月4日、イランの小型船6隻を破壊し、イランの巡航ミサイルとドローンを迎撃したと発表した。ワシントンは同時に、ホルムズ海峡を通る商業交通を維持することを目的とした大規模作戦を開始していた。米中央軍のブラッド・クーパー海軍大将が伝えたこの説明は、世界で最も戦略的重要性の高い海上要衝の一つをめぐる急激なエスカレーションを示している。

クーパーによれば、イラン革命防衛隊は米軍が保護する船舶に対して複数の脅威を発生させ、米国の作戦を妨害しようとした。米軍はそれらの脅威をすべて防御行動で打ち破ったという。作戦規模自体も大きい。クーパーは、米兵1万5000人、海軍駆逐艦、陸上・海上配備の航空機100機超、さらに水中資産が投入されていると述べた。

CENTCOMのメッセージは二重だった。米国は海上交通路を開いたままにする意図があり、イランによる妨害には迅速に武力を用いる用意があるということだ。この組み合わせは、海上保護として位置づけられた任務が、攻撃が続けばより広範な軍事衝突の足掛かりになる可能性を高める。

ホルムズ海峡は今も世界経済の圧力点だ

この海峡の重要性は、いくら強調してもしすぎることはない。エネルギーと商業輸送の両面で、世界でも最も敏感な水路の一つである。ここでの軍事行動は、戦場を超えて即座に影響を及ぼし、貨物リスク、保険、石油市場の見通しを左右する。船舶が沈まなかったり、インフラが深刻な損害を受けなかったりしても、通過の安全性への不安は世界のサプライチェーンに波及しうる。

だからこそ、米国の作戦構造が重要になる。クーパーは、米国が従来型の1対1の護衛を使っているわけではないと述べた。その代わり、艦船、ヘリコプター、航空機、電子戦を組み合わせた、より広範で多層的な防御態勢だと説明した。彼の説明では、単一の船に単一の護衛を付ける従来型よりも、より広い防御の傘を作ることで、より強い保護を提供している。

この違いは作戦上重要だ。多層防御は、小型船、ドローン、巡航ミサイルのような多様な脅威に対して、より広い戦域で監視し対応することを可能にする。また、ワシントンがこの課題を、狭い護送問題ではなく、争われる海上環境として扱っていることも示している。