高価な問題に対する安価な迎撃手段
戦闘機でドローンに対処することは、現代防空における最も厄介なコスト不均衡の一つになっている。中型または大型のドローンは兵士、インフラ、あるいは他の航空機を脅かし得るが、それを撃墜するために使うミサイルは、標的そのものよりはるかに高価なことがある。BAE Systemsは、既存の精密誘導ロケットシステムを基にした低コスト代替案を提案しており、高価な空対空弾薬を大量消費せずに戦闘機がドローンと交戦できるようになる可能性があると主張している。
同社は最近、New Atlasによれば、ランカシャー州ウォートンにある飛行試験開発センターで、RAFのタイフーンからAdvanced Precision Kill Weapon System、すなわちAPKWSを試験した。コンセプトは単純だ。報道によると1発あたり50万ドル以上かかる可能性があるAIM-9X Sidewinderのようなミサイルの代わりに、タイフーンは精密攻撃用に改修された誘導70mmロケットを発射する。目的は航空機上のあらゆる空対空兵器を置き換えることではなく、急速に数と重要性を増している目標群に対して、より経済的な選択肢を運用者に与えることにある。
ドローン戦が空戦の経済性を変えている理由
ドローンはニッチなシステムから最近の紛争における中心的な道具へと変わり、その変化が各国軍に航空領域の防衛方法を見直させている。課題は技術的なものだけではない。財政面や産業面の問題でもある。空軍は、大量の目標に対応しつつ、本当に必要な脅威のためにより高度なミサイルの在庫を温存する方法を必要としている。
記事は、その答えを多層防御モデルの一部として描いている。この考え方では、単一のシステムがすべての脅威を処理するのではない。代わりに、異なる層が異なる射程、速度、大きさの標的に対処する。ドローンがある層を生き残っても、別の層が迎撃できる。戦闘機はもともと安価なドローン狩りを主目的として設計されたわけではないが、兵器が任務に合わせて適応されれば、その多層アーキテクチャの有用な要素になり得る。
それが重要なのは、在庫圧力が今や大きな戦略問題になっているからだ。各国は弾薬在庫を急速に拡充しようとしており、比較的安価なドローンに高価なミサイルを1発撃つたびに、調達予算と供給網への負担が増す。より手頃な精密兵器を搭載した戦闘機は、理論上そのギャップの一部を埋める助けになる。
APKWSが標準ロケットをどう変えるか
BAE Systemsの答えは、70mmの無誘導ロケットを精密誘導ミサイルに変換することにある。その変換には、同社がDistributed Aperture Semi-Active Laser Seeker、つまりDASALSと呼ぶ技術が使われる。前部にシーカーを置く代わりに、システムは4枚の展開翼の前縁に4つの光学センサーを配置する。
この設計上の選択は、システムのコスト面での根拠に直結している。センサーを翼へ移すことで、ロケットは従来のノーズマウント型シーカーを必要とせず、変換が簡素になる。記事によれば、これによりロケットは元の標準的な弾頭と信管を保ったまま、誘導能力を得られる。実際には、既存のより単純な弾薬を、全体を再設計せずに、より精密なものへ変えられるということだ。
報道によると、その結果、2メートルのレーザー目標スポット内で80%の精度を実現する。記事はこれを、対ドローン用途としてこの兵器が推進されている重要な理由としている。戦闘機や別のプラットフォームが必要なレーザー照射を維持できれば、誘導ロケットは比較的小型または中型の空中目標に低コストで対処する実用的な手段になるかもしれない。
タイフーン試験が示すもの
今回の試験が重要なのは、概念を机上から航空機統合へと移したからだ。タイフーンは高性能な空戦向けに作られた4.5世代戦闘機であり、その発射プラットフォームとしてAPKWSを使うことは、軍が既存機を新たな戦場要求に再利用しようとしていることを示している。全く新しい対ドローン兵器や航空機を待つのではなく、企業や空軍は既に運用中のシステムを適応させる方法を探している。
これは現在の防衛技術で繰り返し見られるテーマだ。スピードが重要であり、脅威はゼロからの調達サイクルより速く進化する。そのため、最も興味深い開発の多くは、レガシーまたは現役プラットフォームを新任務向けに改造することにある。APKWSのアプローチはこのパターンに非常によく合う。既知の航空機に低コスト誘導弾を組み合わせ、対ドローン装備のもう一つの層を作るのだ。
記事はAPKWSを万能の答えとは主張していない。むしろその逆を強調している。特にドローンが規模、洗練度、戦術の面で多様化するにつれ、ドローン攻撃に対する万能薬は存在しない。より高性能なミサイルや地上防空が必要な脅威も残るだろう。しかし、戦闘機がより安価な誘導ロケットで一部のドローン目標を処理できれば、在庫を延ばし、比較的単純なシステムに対して高性能機を投入するコストを抑えられる可能性がある。
より広い意味
この開発で最も意味があるのは、ロケットそのものよりも、それが示す軍事優先事項かもしれない。空戦はますます非対称な経済性によって形作られている。一方が大量のドローンを発射できても、もう一方がすべての交戦で高価な迎撃弾に永続的に依存することはできない。信頼できる対抗策は、致死性と手頃さの両方に対処しなければならない。
BAEの試験は、その実用的な形を示している。まったく新しい兵器カテゴリーを発明する必要はない。むしろ、複雑さを抑えつつ元の弾頭と信管を維持するよう設計されたシーカー配置で無誘導ロケットをアップグレードしている。もしこの方式が運用で確実に機能すれば、従来の空対空ミサイルの完全な価格を毎回払わずに精度を加える方法を提供できる。
また、低コスト誘導を既存のプラットフォームに結びつけることには戦略的な意味もある。タイフーンのような戦闘機は、すでに速度、高度、センサー、航続力を提供している。多層防空ネットワークでは、弾薬の経済性が合う限り、そうした特性はより単純な目標に対しても価値がある。APKWSは、その方程式をより持続可能にするツールとして位置づけられている。
今後注目すべき点
さらに試験を重ねた場合、タイフーン発射で一貫した対ドローン性能が示されるか。
軍事顧客が、ドローン防衛におけるAPKWSと従来の空対空ミサイル使用をどう比較するか。
同様の低コスト誘導ロケット構想が、他の戦闘機や多層防空システムにも広がるか。
今のところ、この試験が示すのは、シンプルだがますます切迫した防衛の現実だ。ドローン時代には、撃墜1回あたりのコスト問題を解決した側が、最速のジェットや最長射程のミサイルを持つ側と同じくらいの優位を得るかもしれない。
この記事はNew Atlasの報道に基づいています。元の記事を読む.




